Z.その他
ID番号 Z-01
データ登録日 2000.11.01
タイトル イオンビームによるキクの新花色突然変異体誘発
説明要旨  イオンビームをキクの培養体に照射し、植物体再生を行うことによって、今までに得られたことのない複色や条斑などの新花色を高頻度に作出する技術である。
カタログ
説明文
 イオンビームは、ガンマ線に比べて局所的に多量のエネルギーを生体に付与するという特徴があるが、どのような突然変異が起こるのか全く知られていなかった。そこで桃色のキク品種「大平」の花弁や葉片の培養体に炭素イオンビームを照射し、再分化個体の花色を分析した結果、従来のガンマ線では得られない複色や条斑の花が得られた。ガンマ線照射では、ほとんどの変異体が淡桃か濃桃への花色変異を示し、大部分が単色であったのに対し、イオンビーム照射では白、黄、橙などに種類が広がると同時に1花に2色以上が混ざる複色や花弁にストライプのはいる条斑タイプの変異体が多数誘発された。得られた花色突然変異系統はキメラ性はなく、挿し穂による栄養繁殖法により安定して増殖が可能である。各種のイオン照射による花色突然変異は100系統以上に達し、独特な花の色や形の変異体が多数含まれ、切り花や鉢植えとしての経済価値が検討されている。
<特記事項>
 当該新花色のキクについては、品種登録を行い、実用化を進める予定である。
 また、他の植物・材料を用いてイオンビームによる突然変異体を誘発する件については、担当課室で共同・協力研究を行うことができる。
図表等
参考文献リスト
No. タイトル 説明文
1 生体へのイオンビームのエネルギー付与の特徴 ガンマ線と比べてイオンビームは局所的に大きなエネルギーを付与するという特徴がある。
2 イオンビーム照射によって誘発されたキクの花色突然変異体 複色や条斑など今までに得られたことのない新花色が得られる
3 花色変異スペクトルの比較 ガンマ線では薄桃や濃桃色の変異が多く誘発されるのに対して、イオンビームでは白、黄、橙などの単色の他に複色や条斑タイプの変異体が高頻度に誘発された。
開発終了年月 1999.03
国内特許
出願番号
特許:無
外国特許
関連相手方
相手方 関連区分
農業生物資源研究所放射線育種場 3(共同研究)
サービスの提供 4.共同研究 5.施設利用 8.情報提供
主要装置 イオン加速器(サイクロトロン)
技術分野
IPCコードサブクラス
A01 農業:林業
C12 生化学:突然変異または遺伝子工学
応用分野
KPCコード 
11-1 林業
主要物質名 キク

Chrysanthemum
flower
フリーターム 花の育種、突然変異育種、イオンビーム
突然変異、培養変異
発明者 渡辺宏
田中淳